信頼と喜び
週末ですので、今日は書評を1つ。と言っても、映画ですが。
原題は”Jerry Maguire”という、この『ザ・エージェント』。文字通り、スポーツアスリート代理人の映画です。その主人公ジェリー・マクガイアを演じるのは、トム・クルーズ。あまり好きな役者ではありませんでしたが、この映画で好きになりました。
内容は、大きなスポーツマネージメント会社の敏腕代理人だったジェリーが「利益追求主義」という会社の方針に疑問を持ち、退社。自分の理想をおいかけようとするも、ついて来てくれたのは会計係の女の子(ドロシー)と落ち目のアメリカンフットボール選手(ロッド)だけ…。しかし、みんなで必死にがんばり、成功と幸せを掴むという典型的なヒューマンサクセスストーリーです。
高校の頃なんかは小難しい映画を見て悦に入っていましたが、大人の階段を上るにつれて、そういうのはちょっと苦手になりました。今はこういう素直な映画がいいな、と思います。
僕がこの映画で一番好きなのは、ジェリーが自分の言うことをなかなか聞いてくれないロッドにこう語りかけるシーンです。
“Help me…Help you…Help me…Help you”
これだけじゃあ、一体何なのか分かりませんが、この”help me”と”help you”の間に不定詞の”to”を加えるとその意味が良く分かります。
“Help me to help you”(あなたを助けるために、私を助けて)
つまりジェリーが言いたかったのは、新しいチームを見つけられずに困っているにもかかわらず己のスタイルを変えようとしないロッドに対し、「100%サポートできるように自分のやり方を受け入れて」ということだったのでしょう。
この言葉は、人と人の関係を良く表していると思います。「支え合い、助け合う」。それが人間関係の基本であり、そこから喜びが生まれると僕は信じています。
自分の利益や欲望ばかり追求する先には、何も残らない。こんな時代だからこそ、もう一度「支え合い、助け合う」ことを見つめ直してもいいんじゃないでしょうか。
