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浅田次郎と心意気

週末は書評ということで、この一冊。

また浅田次郎で恐縮ですが、これは5年前に発表された短編集です。

以前よりも「予定調和」的な作品が多くなり、ちょっとマンネリ気味な感じもする浅田次郎ですが、やっぱり面白い。

この『月島慕情』で特に僕が好きなのは、「雪鰻」です。浅田次郎の得意分野の1つである「戦争物」ですが、話は南方での悲惨な状況が舞台です。

これもとにかく泣いてしまうんですが、次の言葉が一番心に残りました。

「他人をさしおいて生きたいなどと、男は言ってはならない」

日本、いや世界全体が底に沈んだ2009年。そんな時期だからこそ、この心意気を忘れずに生きたいものです。

くじけそうになった時、読むといい気付け薬みたいなもんですね。